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優品選-文展・日展を振り返る-

本年は新型コロナウイルスの影響により、残念ながら改組新第6回日展金沢展の開催ができませんでした。そのため、工芸分野では日展の気分を少しでも味わっていただけるよう、過去の日展の出品作や日展で活躍した作家の作品を中心に紹介しています。
日展は、明治40(1907)年の文展からはじまり、大正8(1919)年に帝展、昭和12(1937)年に新文展、昭和21(1946)年に日展と名称を変更しながら現在まで続く公募展の一つです。工芸分野は昭和2(1927)年の第8回帝展から始まります。
日展の工芸は分野や素材・技法が多岐にわたるため、一括りに作品について述べることは難しいですが、各分野に共通する特徴は、確かな造形力とそれを支えるための技術力、またモチーフの発想力が革新的であることがあげられるでしょう。
今回陶芸分野では、武腰敏昭《色絵白金彩飾鉢 長閑》を紹介しています。鉢の両端を白金彩で彩り、見込みには青を基調とした釉薬で鳥が描かれています。呉須で陰影をつけたのち、水墨画で使われるたらしこみ技法を用いて施釉しているので、平面でありながらも立体的な表現となっています。釉薬は人と環境に優しい無鉛釉薬であり、表現だけでなく作家の精神も非常に現代的な作品といえるでしょう。
その他、カエルやあじさい、朝顔などの季節の動植物が描かれた作品もお楽しみください。

日時

令和2年6月20日(土) ~7月26日(日)

場所

石川県立美術館

料金

要観覧料

お問い合わせ

石川県立美術館
〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1
[電話番号] 076-231-7580
[FAX] 076-224-9550

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