いしかわ文化の日
いしかわ文化の日 詳細
- 文学
夏季企画展「加賀藩の文芸文化 ―万葉集から狂歌まで―」
『万葉集』に端を発する和歌文化は、身分を問わず人々が心の思いを吐露する手段として発展・継承されてきました。平安時代に誕生した仮名文字(ひらかな)は、その方向をさらに推し進め、儀礼の一部にも取り入れられるようになりました。また、天皇が和歌集の編纂を命じ、歌会や歌合せ、連歌といった教養・娯楽の側面も発展してきました。江戸時代には井原西鶴や松尾芭蕉の登場で、連歌・俳諧が大いに広まり、庶民層を中心に広く浸透し、川柳や狂歌も誕生しました。
加賀藩領内では、文芸の各ジャンルがうまく融合し、茶道や華道などとともに後代「百万石文化」と称されるブランドの基盤を形成してきたのです。本展では、単なる作品の鑑賞にとどまらず、資料の成立に至る背景や持っている歴史をわかりやすくご紹介します。