いしかわ文化の日
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- 美術
加賀藩における狩野派の絵師たち
第2展示室では特集展示「加賀藩における狩野派の絵師たち」を開催します。
江戸時代、将軍家や大名家に絵師として仕えたのが狩野派です。狩野派は室町幕府八代将軍足利義政の御用を勤めた狩野正信を祖とし、元信・松栄・永徳と、時の権力者の需要に応じた剛健かつ華麗な絵画様式を確立しました。江戸時代に入ると各大名家も狩野派の絵師を採用したため、狩野派は全国に広がるのです。
加賀藩で活躍した狩野派の絵師としては、狩野探幽門下の四天王のひとりでありながら、のちに加賀へ下った久隅守景(生没年不詳)がまず挙げられます。守景は、中国に画題の由来をもつ「四季耕作図」を得意としましたが、今回は唐様(中国の風俗)で描かれた石川県指定文化財の《四季耕作図屏風》を紹介します。
出自には諸説ありますが、狩野友益(生没年不詳)は、京都より江戸に出て活躍した後、加賀藩五代藩主前田綱紀に招かれ加賀へ下った絵師です。残された作品は少ない中、中国の故事を画題とした《帰去来図 剡渓訪戴図屏風》を展示します。
友益の子が伯圓(1642~1726)で、綱紀の時代に江戸屋敷の駒込邸の能舞台鏡板や本郷邸障壁画制作などに携わりました。代表作《唐獅子図屏風》からは、伯圓の豪快さがうかがえます。
幕末に加賀国にて活躍したのが、佐々木泉景(1773~1847)です。京都で狩野派に学んだ後、大聖寺に戻り藩の御用を勤めました。本特集では、大聖寺藩主の菩提寺である実性院に伝わる《群鹿図屏風》を公開します。
日時
- 令和3年4月18日(日) ~令和3年5月23日(日)
場所
石川県立美術館
料金
要観覧料
リンク
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