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  • 美術

初夏の優品選―夏が来る

夏に向かっての風物詩、咲き出した草花、動き出した虫・鳥・魚等に関連する優品をご覧頂きます。

展示室に入り皆様をお迎えする作品は《友禅白地薬玉文振袖「清華」》渥美新一郎作です。

くすだまと言われ思い浮かぶものは、ひもを引っ張ると割れた丸い容器の中から紙吹雪や垂れ幕が出てくるものかと思いますが、こちらでいう薬玉は、薬草、香草、香料等を錦の袋に詰め、それを菖蒲や蓬(よもぎ)の葉、またその造花で飾りをつけ、五色の糸を長く垂らしたもので、延命長寿・無病息災の願いを込めて端午の節句(5月5日)に飾ったものです。やがて室内の邪気を避けるため、一種の厄除けの飾り物として雛の節句(3月3日)にも用いられたようです。その薬玉を文様化したものが薬玉文です。華麗なものなので、女の子の遊具としても流行したことから女児の祝い着や振袖など着物の文様にも多くとり入れられるようになりました。柄として用いられる場合は、四季の花をまとめて表現し華やかに描かれています。縁起よく「久寿玉」の字を当てることもあります。

コロナ禍、この作品を目にする頃はどれだけ穏やかな日常が戻っているのでしょうか。溢れる笑顔で夏を迎えられますように、先ずは願いを込めまして。

※今後の新型コロナ感染症感染の状況によっては、会期の変更または中止の可能性があります。

日時

令和3年6月14日(月)~7月4日(日)

場所

石川県立美術館

料金

要観覧料

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お問い合わせ

〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1
[電話番号] 076-231-7580
[FAX] 076-224-9550
[Mail] ishibi@pref.ishikawa.lg.jp
[開館時間]午前9時30分から午後6時まで(入場は午後5時30分まで)
[休館日]年末年始/展示替えのため臨時休館あり

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