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  • 美術

優品選

初夏を飾る優品選、季節にふさわしい作品をご紹介します。

日本画からは2点ご紹介します。咲き乱れるタチアオイが大画面を埋め尽くす、その名も《初夏の花》。濱田觀による昭和前期の作品です。もう1点は、限られた命を精一杯に咲かせる白い牡丹を描いた《気》です。作者の稲元実は「牡丹の稲元」とも呼ばれました。

油彩分野では、春から夏に咲く花を描いた作品をご覧いただきます。村田省蔵《春爛漫》と西田藤夫《アネモネ》は、令和2年度にご寄附により新たに収蔵された作品です。両作家とも金沢で油彩画を学びましたが、村田作品は明るく穏やかに満開の桜を、西田作品は静謐を湛える空間にアネモネを描いています。

版画分野から、当館でも2~3月に展覧会が開催された、熊谷守一の作品から《山吹》をご紹介します。熊谷は97歳まで続く画業の中で、身近な動植物など描き続けました。今回展示の作品は、70歳過ぎから見られる簡潔な色彩とはっきりとした輪郭による「モリカズ様式」というスタイルで描かれた、最晩年の作品です。

彫刻分野では、さわやかな初夏にふさわしい作品をお楽しみいただきます。金沢市出身の中島東洋による《草笛》は、少し身体をひねり草笛を吹くポーズが目をひく等身大の裸婦像。背景がなくとも、吹き抜ける風が感じられるようです。第9回帝展(昭和3年)の入選作で、本作は石川県に寄贈され、知事応接室に設置されたと当時の新聞が伝えています。

※今後の新型コロナ感染症感染の状況によっては、会期の変更または中止の可能性があります。

日時

令和3年6月14日(月)~7月4日(日)

場所

石川県立美術館

料金

要観覧料

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お問い合わせ

〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1
[電話番号] 076-231-7580
[FAX] 076-224-9550
[Mail] ishibi@pref.ishikawa.lg.jp
[開館時間]午前9時30分から午後6時まで(入場は午後5時30分まで)
[休館日]年末年始/展示替えのため臨時休館あり

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