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文化イベント詳細

キラキラ×工芸

金や銀など、キラキラと輝く素材は工芸作品に華やかな魅力を与えてくれます。金を使った装飾を金彩といいますが、やきものでは上絵に金彩を施した華やかなものをとくに金襴手(きんらんで)と呼びます。また昭和期に能美市出身の竹田有恒によって開発された釉裏金彩は、金箔で加飾した後に透明釉でコーティングすることで摩耗を防ぎ、金の輝きを保ちます。小松市出身の吉田美統はこの技法を完成させ、重要無形文化財「釉裏金彩」保持者に認定されています。漆芸作品を彩る蒔絵には、金銀の箔に加えて、薄い金属板を文様に切り抜いて貼り付けたあと研ぎ出す平文(ひょうもん)の技法があります。平文は、箔と比べて強い金属的な光を放ちます。重要無形文化財「蒔絵」保持者に認定された大場松魚は、この平文を得意としました。また夜光貝やあわび貝の光沢層を使った螺鈿(らでん)の輝きも欠かせません。染織では金糸や銀糸が作品を豪華に彩りますし、金属箔を生地に接着して文様を表す摺箔(すりはく)という技法もあります。ガラスはそれ自体が光を受けて輝きますが、カットが施されることによって光が複雑に屈折し、より輝きを増します。また二層のガラスの間に、文様に切り抜いた金箔を挟み込んだ、ゴールドサンドイッチという高度な技法もあります。
 今回の展示では、ここでご紹介した作家や技法のほか様々な作品をごらんいただきます。キラキラをキーワードにして、作品を彩る加飾素材と多様な技法に注目していただければと思います。

日時

令和2年7月31日(金)~8月30日(日)

場所

石川県立美術館

料金

要観覧料

お問い合わせ

石川県立美術館 〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1
[電話番号] 076-231-7580
[FAX] 076-224-9550
[Mail] ishibi@pref.ishikawa.lg.jp

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