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文化イベント詳細

優品選

 四季のなかでも秋は、日本画にとって格好のモチーフです。紅葉や実りの秋という言葉などに見られる彩りの豊かさに加え、厳しい冬へと向かう寂しさのアンバランスが日本人の情感に訴えるのでしょう。展示では「白山の画家」玉井敬泉が描く《山の秋》や、下村正一《秋》など、大正から昭和初期にかけての作品も楽しんでいただきます。
 油彩画からは藤井肇《こんなにまで》を紹介いたします。藤井は金沢美術工芸大学油絵科を卒業後、主に個展を中心に活動。昭和51年には日本海造形会議を結成し、事務局長として企画・運営に奔走します。藤井の作品からは、既存の価値観からの脱却を制作のモティベーションとした、藤井の人生観が垣間見れます。
 「身体」は彫刻の基本としてすべての作家が通ってきた道といえますが、彫刻部門では今回、人体をモチーフとした作品のなかでも当館の個性派を集めてみました。人体と楽器が融合したようなフォルムが美しい木村珪二《鳴器》、女性の身体や性をテーマとした作品をつくり続けた堀義雄《女(へ)》などを展示いたします。
 実りの秋に向かうこの季節、脇田和の果物等をモチーフにした版画作品を展示いたします。ドイツでの美術学校時代からずっと続けてきた、脇田の版画制作。リトグラフ、メゾチント、シルクスクリーンなど様々な手法の作品をご紹介します。「画家であり版画家」といわれた脇田の、技法を超えた版画への表現意欲をお楽しみください。

日時

令和2年9月5日(土)~令和2年10月18日(日)

場所

石川県立美術館
第3展示室、第4展示室

料金

一般:370円(290円)
大学生:290円(230円)
高校生以下:無料
65歳以上:290円(290円)
※( )は団体料金。
団体は20名以上。県立美術館友の会会員、65歳以上の方は団体料金でご覧になれます。
また身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持参の方とその介添えの方は無料です。

お問い合わせ

石川県立美術館
〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1
TEL:076-231-7580
FAX:076-224-9550
Mail:ishibi@pref.ishikawa.lg.jp

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