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文化イベント詳細

優品選

 冬の厳しい寒さからようやく解放され、展示室でも春到来の喜びを感じる作品、そして、企画展にちなんだ人物がテーマの作品をご紹介します。
 日本画分野から「かお・すがた・こころ」展や「いしかわゆかりの肖像」の展示にちなみ、ガラスケース内に歴史物語に題材を採った紺谷光俊《染殿の井》や、女性の凜とした佇まいに息をのむ小林古径《琴》など人物画を多く展示します。その他、春先に相応しい優品の数々をお楽しみください。
 油彩分野では、春の季節にちなみ、京都嵐山の春の情景を明快な色彩と力強い筆触で描いた小絲源太郎《春闌》や、金沢の犀川の春を穏やかな色調で捉えた堀忠義《犀川春静》、宇宙や地球の超現実的な空間表現を見せる棚瀬修次《Black Space in-かたち-》、田浦隆透《風景38》などを展示します。
 素描では、15歳からベルリン国立美術学校で学んだ脇田和の人体デッサンをご紹介します。線を重視した厳格な人体デッサンから、人物や鳥にデフォルメが伴っても安定感を感じる、脇田作品の魅力を知ることができることでしょう。
 彫刻分野からは長谷川八十《踊る女》を紹介します。長谷川は昭和10年東京美術学校を卒業後二紀会で活躍し、戦後の混乱の中、いち早く現在の金沢美術工芸大学の創立に力を注ぎました。本作は高さ2メートルを超える大型の石彫作品です。タイトルをふまえて見ると、踊る人体の動きや軌跡が感じられるようで、見る方向によって印象が変わる見ごたえのある作品となっています。ぜひ、展示室でじっくりご覧いただきたいと思います。

日時

令和3年4月18日(日) ~令和3年5月23日(日)

場所

石川県立美術館

料金

要観覧料

お問い合わせ

石川県立美術館
〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1
[電話番号] 076-231-7580
[FAX] 076-224-9550
[Mail] ishibi@pref.ishikawa.lg.jp

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