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金沢城址公園の復元整備

金沢城址公園の復元整備

加賀藩前田家が14代にわたって居城とした金沢城は、明治以降は陸軍の拠点として、終戦から平成7年までは金沢大学のキャンパスとして利用され、大学移転後、平成13年に「金沢城公園」として開園し、平成20年には、国の史跡として指定されました。

金沢城の貴重な歴史的文化遺産を後世に継承し、兼六園と並ぶ県都金沢のシンボル公園として、また、本県の歴史・文化・伝統を継承する「象徴」として、整備を進めています。

これまでに、菱櫓(ひしやぐら)・五十間長屋(ごじっけんながや)・河北門(かほくもん)・橋爪門等の復元、石垣修築、いもり堀や玉泉院丸庭園の整備、ライトアップ施設等の整備を進め令和2年7月には、鼠多門(ねずみたもん)・鼠多門橋が復元整備されました。

令和3年度からは、加賀藩の政治・文化の中枢であった二の丸御殿の復元整備に取り組んでいます。

重要伝統的建造物群保存地区

城下町や宿場町、門前町など、伝統的な建造物群と、これと一体をなして歴史的な景観を形成している集落、町並みの中から、特に価値が高い地区として国が選定したものです。

金沢市東山ひがし/主計町(かぞえまち)/卯辰山麗/寺町台
加賀市加賀橋立/加賀東谷
輪島市黒島地区
白山市白峰

輪島の海女漁の技術

輪島の海女による伝統的素潜り漁法
輪島の海女による伝統的素潜り漁法

石川県では、輪島市海士町(あままち)を中心に、1地域としては国内最多となる海女が素潜り漁に従事しており、舳倉島(へぐらじま)や七ッ島(ななつじま)などの岩礁域でアワビやサザエといった貝類をはじめ、イシモズクなどの海藻類を主に漁獲しています。輪島の海女漁は、古くから続くアタリ(組割)と呼ばれる共同体組織による地域の絆が、高度な潜水と漁場を特定する技術や知識の継承・漁期の制限などの資源管理に貢献している点も特色です。自然と共生する貴重な里海の文化として、世界農業遺産「能登の里山里海」でも重要な構成資産に位置付けられ、平成30年3月に国指定重要無形民俗文化財に指定されました。

石川県では輪島市と協力し、海女文化の継承と生業としての海女漁の振興を図っています。具体的には、新たに海女になる方への技術習得への支援や、藻場などの生息環境の保全、「海女採り」水産物のブランド化などに取り組んでいます。また、同じく海女漁が受け継がれている三重県との連携や国内の関係9県で組織する「全国海女文化保存・振興担当連絡会議」での情報交換、各地に伝わる海女漁の技術や習俗の文化的価値の調査・研究を通じて、認知度の向上に取り組んでいます。

石川県の無形民俗文化財

石川県には国指定8件、県指定19件の無形民俗文化財が伝えられています。

国指定重要無形民俗文化財

奥能登あえのこと
奥能登あえのこと
能登の揚浜式製塩の技術
能登の揚浜式製塩の技術
能登のアマメハギ
能登のアマメハギ
熊甲二十日祭の枠旗行事
熊甲二十日祭の枠旗行事
青柏祭の曳山行事
青柏祭の曳山行事
気多の鵜祭の習俗
気多の鵜祭の習俗
尾口のでくまわし
尾口のでくまわし
尾口のでくまわし
輪島の海女漁の技術

国指定重要無形民俗文化財(8件)

名称所在地
奥能登のあえのこと
※平成21年ユネスコ無形文化遺産
珠洲市
輪島市
能登町
穴水町
能登の揚浜式製塩の技術珠洲市
能登のアマメハギ輪島市
能登町
熊甲二十日祭の枠旗行事(くまかぶとはつかまつりのわくばたぎょうじ)七尾市
青柏祭の曳山行事七尾市
気多の鵜祭の習俗七尾市
羽咋市
尾口のでくまわし白山市
輪島の海女漁の技術輪島市

県指定重要無形民俗文化財(19件)

名称所在地
砂取節珠洲市
蛸島早船狂言 附 早船1隻(附属船具・伝馬船含む) 木偶9個珠洲市
輪島市名舟御陣乗太鼓輪島市
能登麦屋節輪島市
ぞんべら祭と万歳楽土 附 (まんざいろくと)『農之次第』1巻輪島市
重蔵(じゅうぞう)神社如月祭(きさらぎさい)のお当行事附 お当行事関係文書9点輪島市
能登のまだら輪島市
七尾市
宇出津のキリコ祭り能登町
小木とも旗祭り能登町
鵜川のイドリ祭り能登町
穴水町
能登島向田の火祭七尾市
能登の諏訪祭りの鎌打ち神事 七尾市
中能登町
唐戸山神事相撲羽咋市
二俣いやさか踊り金沢市
加賀鳶梯子登り金沢市
かんこ踊白山市
美川のおかえり祭り白山市
お旅まつりの曳山行事小松市
御願神事加賀市

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